Record China 2018年1月12日(金) 13時20分
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10日、中国の人民教育出版社は、中学の新しい歴史教科書から「文化大革命」の項目が消えたとの情報がネット上で拡散していることに対する声明を発表した。写真は毛沢東像。
2018年1月10日、中国の人民教育出版社は、中学の新しい歴史教科書から「文化大革命」の項目が消えたとの情報がネット上で拡散していることに対する声明を発表した。
中国のネット上では近ごろ、中学2年生の新しい歴史教科書上巻の内容が物議を醸している。その内容は、1949年の中華人民共和国建国以降の歴史で、従来の教科書に存在した「文化大革命の10年」という単独の項目が、新しい教科書では消えてしまったというもの。
そして、文化大革命に関する具体的な記述も簡素化され「誤った」「動乱」「災難」という言葉も削除されたという。さらに文化大革命について「人の世に順風満帆な事業というものは存在しない。世界の歴史は常に紆余曲折の中で前進するのだ」と評する記述もあったという。この話題は海外の複数の華字メディアなどが取り上げ、大きく報じている。
これに対して、当該の教科書を出版する人民教育出版社は「文化大革命の項目が消えたとネット上で注目されているが、今年3月から使用される下巻で文化大革命を独立したテーマとして扱っている」との声明を公式サイト上で発表した。
声明によると、下巻では文化大革命について、「発生の背景」「党や政府、社会、生産活動の混乱」「四人組との闘争」「林彪の陰謀」「四人組の粉砕と文化大革命の終結」「文化大革命が国や国民にもたらした大きな挫折」の6つの段階に分けて詳説しているという。(翻訳・編集/川尻)
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