胡錦濤主席の新たな経済運営理念は「包容的成長」=次期5カ年計画に織り込みか―中国誌

Record China    2010年9月30日(木) 13時36分

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28日、中国経済週刊は記事「胡錦濤が公開の場で初めて『包容的成長』を提唱=見知らぬ概念が注目を集める」を掲載した。「包容的成長」は2011年からの第12期5か年計画に盛り込まれる可能性もあると見られる。写真は江西省の銅鉱山。

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2010年9月28日、中国経済週刊は記事「胡錦濤が公開の場で初めて『包容的成長』を提唱=見知らぬ概念が注目を集める」を掲載した。「包容的成長」は2011年からの第12期5か年計画に盛り込まれる可能性もあると見られる。ほとんど知られていない概念ということもあり、注目を集めている。

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16日、北京市でAPEC・アジア太平洋経済協力会議の第5回人的資源開発閣僚級会合が開催された。胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席は「交流と協力を深化させ、包容的成長を実現しよう」と題したあいさつを行った。

「包容的成長」とは何か?この概念を最初に提唱したのはアジア開発銀行。2007年のことだったが、注目を集めることはなかった。一般市民はもちろんのこと、経済学者ですら知らない人もいる。

中国経済週刊の取材を受けたアジア開発銀行駐中国代表処の庄健(ジュアン・ジエン)主席エコノミストによると、アジア開発銀行が提唱した「包容的成長」(英語報告書では分かち合う成長。中国語に訳される時に包容的成長との訳語を与えられた)は、やや早い経済成長を保持すると同時に、持続的、協調的、より社会領域を重視した成長を樹立することを意味していたという。

中国国家発展改革委員会マクロ経済研究院の馬暁河(マー・シャオホー)副院長は、「経済、政治、文化、社会、環境など各方面を配慮し、それらの協調を図る成長モデルが『包容的成長』と理解している」とコメントした。国内的には調和的かつ合理的な発展を図り、富の再分配を公平にすることで低所得層に配慮するもの、国際的には他国と協調し共存共栄の関係を構築することを意味するという。

馬副院長は、胡錦濤国家主席が「包容的成長」を取り上げたことには重大な意味があると指摘。今後5年、10年、あるいは20年にわたって、中国の経済と社会の成長をリードする概念になるとコメントした。(翻訳・編集/KT)

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