<レコチャ広場>日中は関係を修復すべき=首脳同士の面会実現は中国側の助け船

Record China    2010年10月8日(金) 14時0分

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7日、ジャーナリスト出身の台湾人作家、江素恵(ジアン・スーホイ)氏が「日中関係は修復すべき」と論じた記事がブログサイトに掲載された。写真は中国国旗を掲げる中国の漁船。

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2010年10月7日、ジャーナリスト出身の台湾人作家、江素恵(ジアン・スーホイ)氏が「日中関係は修復すべき」と論じた記事がブログサイト鳳凰博客に掲載された。以下はその内容。

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尖閣諸島沖で発生した中国漁船衝突事件は日本側が船長を釈放したことで一触即発の事態は免れた。だが、菅直人首相の「弱腰の対応」に日本国民の非難が集中。複数の都市で反中デモなどが行われ、菅政権は最大の危機を迎えた。

そんな中、アジア欧州会議(ASEM)に出席するためブリュッセルに滞在していた温家宝(ウェン・ジアバオ)首相が菅首相と面会し、国内外から高い関心が寄せられた。だが、両者の短い懇談は、温首相が「釣魚島(=尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土」と再度表明し、菅首相も「尖閣諸島は日本固有の領土」と述べ、平行線のまま幕を閉じた。

中国が日本を抜いて世界第2位の経済大国となったことは、20年も経済が低迷したままの日本人に大きな衝撃を与えた。日本人が増大する中国の脅威に抵抗し、理性的とは思えない行為で自らのプライドを高めようとするのは避けられない。

中国は雄大な大国として寛容な姿勢を示し、関係改善の糸口を模索している。大国としての謙虚で温和な態度は中国政府が提唱する「和諧世界」(調和のとれた世界)の理念とも合致する。中国が強硬な態度に出れば近隣国の抵抗や危機感を引き起こすことになるだろう。

中国は自ら掲げる三原則「対外平和、対内調和、対台和解」に従い、いわば助け船を出す形で菅首相と面会して日本国内の反中感情を打ち消し、菅政権を苦境から救った。日中が協力関係を強化することは、日中問題を利用する米国に日本が操られることや日米同盟の名の下に中国に対抗してくることを避けることができる。日中は東アジア戦略という角度からこの問題を考えるべきではないか。(翻訳・編集/NN)

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