長江など主要7河川の水質、飲用可は57%=依然、有機物汚染が深刻―中国

Record China    2010年10月13日(水) 8時59分

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10日、中国の主要7河川で、飲用水に適した水質の割合は前年比2.1%増の57.1%に達した。だが、汚染状況は依然深刻で、農村部では飲用水を原因とする伝染病も広がっている。写真は水質汚染の深刻さを訴える山西省太原市清徐県長頭村の村民たち。

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2010年10月10日、中国人の生活用水の大部分をまかなう主要7河川で行ったモニタリング調査の結果、飲用水に適した水質の割合は前年比2.1%増の57.1%に達した。だが、汚染状況は依然深刻で、特に農村部では飲用水を原因とする伝染病も広がっている。中国新聞社が伝えた。

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中国疾病予防コントロールセンター環境・健康相関製品安全所の金銀龍(ジン・インロン)所長が明らかにした。金所長によると、中国人の生活用水の大部分をまかなう7大水系(長江、黄河、珠江、松花江、淮河、海河、遼河)流域では近年、有機物汚染が深刻だ。市民の飲用水に影響を与える事故も頻発しており、2001〜2004年は1日平均2〜3件に上った。

特に、水道が普及していない農村では地下水をくみ上げて飲用水としているが、周辺土壌の汚染が深刻で水質が保証されていない状況。有機物に汚染された水を常飲していると食道、胃などの消化管にがんが出来やすいという研究結果も報告されているほか、2006年の法定伝染病患者460万9000人のうち、27.7%にあたる127万8000人が水の汚染によるものだった。

中国では1990年から化学肥料の使用量が爆発的に増えているが、これが河川の富栄養化を進行させている。富栄養化された水にはアオコなどの藻類が大量に発生し、肝臓に対する発がん性が指摘されているミクロシスチンなどが放出される。金所長はまた、農薬の河川流出の危険性も指摘しており、「毒性が低い農薬でも長期間摂取すれば人体への影響は必至」と警鐘を鳴らしている。(翻訳・編集/NN)

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