選択迫られるベトナム、「天国は遠いが中国は近い」―中国メディア

Record China    2010年10月15日(金) 11時40分

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13日、近年、米国とベトナムの関係が深まっているが、影響力を増す中国の存在が情況を複雑にしていると中国メディアが伝えた。写真は10年1月、北京で開催された中越国交樹立60周年記念写真展。

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2010年10月13日、中国周刊に中国社会科学院米国研究所の張国慶(ジャン・グオチン)研究員による「米中越の複雑な三角関係、米越の接近は非常に微妙」と題した記事が掲載された。近年、米国とベトナムの関係が深まっているが、影響力を増す中国の存在が情況を複雑にしていると指摘した。

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米クリントン政権が1996年に対ベトナム禁輸政策を解禁して以来、両国間の関係は修復に向かい、西側諸国による経済支援も再開。冷戦後、米国は中国を潜在的な脅威と見なし、経済的にも軍事的にもベトナムを積極的に支援する政策を続けてきた。また、中国との関係も改善され、両国間でベトナムは比較的安定した成長を遂げてきた。

しかしその一方で、ベトナムが米中間で争点となる可能性を懸念する声もベトナム国内に存在する。国力の劣るベトナムにとって身近な大国である中国を刺激するのは避けたいとの考えもあり、遠く離れた米国に過度に依存することは危険だという意見もある。また、米国は常に利益を最優先するため、イラクのようにいつ切り捨てられるかわからないという不安も存在している。

かつてベトナムのファム・バン・チャ元国防相が「天国は遠いが、中国は近い」と言及したように、ベトナムは今後の身の振り方を慎重に選択する必要に迫られていると記事は指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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