人類の自然資源消費による地球負荷、限界を50%超過―世界自然保護基金

Record China    2010年10月17日(日) 1時42分

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13日、世界自然保護基金の報告書は、人類の自然資源の消費が地球環境への限界負荷を50%も超えていることを指摘した。写真は海南省のゴム加工業者。

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2010年10月13日、世界自然保護基金(WWF)が報告書「生きている地球(Living Planet)」を発表、人類の自然資源の消費が地球環境への限界負荷を50%も超えていることを指摘した。14日付で新華網が伝えた。

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同報告書によると、人類の活動によって、熱帯生物が急激に減少するなど生物多様性喪失が進んでおり、1970年から2005年の間に「全世界の生きている地球指数(Global Living Planet Index)」が30%下がっている。これは生態系の健全度が30%失われたということを意味する。

同報告書は、急速な経済成長が資源需要を生み、多くの国が国内で資源をまかなうことが不可能なため、大量の資源を輸入にたよっているなかで、熱帯地域の低歳入国の生物多様性喪失が最も深刻だとも指摘。このままでは40年以内に同指数は60%下がることが予測されるという。

また、高歳入国の生態系に対するエコロジカル・フットプリント(自然資源の需要と消費)が最も多く、その数値は低歳入国の5倍で、熱帯地域の貧困国から獲得する自然資源の土台の上でその消費が成り立っている実態も浮かび上がった。同報告書による1人当たりエコロジカル・フットプリントが最多の10カ国は順に、アラブ首長国連邦、カタール、デンマーク、ベルギー、米国、エストニア、カナダ、オーストラリア、クウェート、アイルランド。(翻訳・編集/津野尾)

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