債務危機が深刻な欧州。中国は多額の資金を提供し、欧州での存在感を高めているが、そうした動きに一部で不安が広がっている。2010年10月16日、環球時報が伝えた。

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中国の資金が提供されたのは破綻寸前のギリシャだけではない。今年初め、中国はスペイン国債4億ユーロ（約457億円）を購入した。中国の資金を歓迎する声がある一方で、一部では中国版「マーシャルプラン」ではないか、中国共産党はヨーロッパを支配するつもりではと懸念する声も上がっている。

先日、温家宝首相は欧州を訪問したが、その目的は台頭する中国に対する不安感を取り除くためだった。中国社会化学院欧州研究所の周弘（ジョウ・コン）所長は、欧州に対する中国の行動は考え方は間違っていないものの、相手の反発を考慮しない性急なものだったと指摘する。中国の大規模な投資が「欧州のゲームルールを侵犯するもの」ととられないようにするため、EUとの協議は欠かせないと提言している。（翻訳・編集/KT）