2010年10月19日、韓国・済州（チェジュ）島を訪れていた中国人の団体ツアー客44人が集団失踪した事件で、韓国当局に保護されていた11人が帰国した。新京報が伝えた。

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イタリアの豪華客船「コスタ・クラシカ」号に乗って済州島を訪れていた中国人ツアー客44人が集団で行方をくらましたのは17日。今回、中国に戻された11人はすぐに韓国当局に見つかり、保護されていた。11人の年齢は30〜40歳、遼寧省、吉林省、黒龍江省など中国東北部の出身者が多かった。残る33人の行方は今も分かっていない。

中国当局は11人の帰国後、背後に密航組織が存在していたかどうかを詳しく取り調べるとしているが、済州の警察当局では、今月月10日にも中国人2人が失踪する事件が起きていることから「今回の集団失踪と関連している可能性が高い」との見方を示している。中国の旅行雑誌・中国旅游報の劉思敏（リウ・スーミン）経済編集部主任も「背後に組織が存在するのは間違いない。済州側に受け入れ役がいるはずだ」と話した。

韓国出入国管理局によると、2010年6月現在、韓国における不法滞在者は17万4000人。うち中国人は8万474人で、全体の46．2％を占めている。（翻訳・編集/NN）