海外市場で敗退した日本の携帯電話=なぜiPhoneを作れなかったのか?―中国紙

Record China    2010年10月25日(月) 6時53分

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22日、21世紀経済報道は記事「日本はなぜiPhoneを作らなかったのか?=携帯端末製造をキャリアが支配」を掲載した。写真は9月、中国本土でのiPhone4発売。

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2010年10月22日、21世紀経済報道は記事「日本はなぜiPhoneを作らなかったのか?=携帯端末製造をキャリアが支配」を掲載した。

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10月5日から9日まで幕張メッセで開催されたシーテックジャパン。しかし欧米企業の出展は少なく、日本企業だけの祭典となりつつある。まさに日本市場の10年の象徴のようだ。この封鎖された市場にノキア、サムソン、モトローラなどの世界的企業は進出できず、日本本土の携帯電話メーカーは連合してこの地を守っている。しかし、日本メーカーの良き日々も終わりに近づきつつある。その理由はアップルの登場だ。

今年発売されたiPhone4は爆発的な人気となり、今でも購入には予約が必要なほどだという。iPhoneは日本市場に巨大な衝撃を与えるものとなったが、なぜ日本メーカーはスマートフォン開発で遅れをとったのか。本紙の取材に答えた日本の業界関係者は、携帯キャリアと端末メーカーが強い結びつきを持つ日本の特殊状況が原因だと口をそろえる。

日本の携帯端末は、キャリアがパーツの企画やデザインまで指定した規格表を策定。端末メーカーはそれに基づいて開発するばかりだった。ゆえに強力な研究開発能力を持ちながらも、個々の問題解決に終始し、基本ソフト(OS)開発という全面的な変化が進まなかったという。

また日本メーカーは海外市場に対応した携帯を開発できずにいる。中国規格のTD-CDMAの開発に日本企業は二の足を踏むばかりだったが、サムソンなど世界的メーカーはただちに反応した。結局、世界市場で日本メーカーは敗退を繰り返している。

しかし、日本モデルが没落したと判断するのはまだ早いと野村総研(上海)コンサルティング有限公司の劉羽(リウ・ユー)氏は話す。「日本メーカーは大量のアプリケーションを開発しています。この点は国際市場も学ぶべきでしょう」と劉氏は指摘し、日本はなお世界のモバイルインターネットの発展に重要な貢献をしているとコメントした。(翻訳・編集/KT)

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