近代化の波、世界遺産の城郭都市「平遥古城」にも―中国

Record China    2010年10月28日(木) 15時23分

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27日、古い城郭都市を残している中国山西省の平遥古城が近代化の波に飲み込まれつつあるという。

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2010年10月27日、環球時報によると、英デイリー・テレグラフ紙は23日、古い城郭都市を現代まで残している中国山西省の平遥古城が近代化の波に飲み込まれつつあると報じた。

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20世紀中頃まで、中国には無数の城壁が存在していたが、現在ではごくわずかに残るばかりとなっている。平遥古城もそうした貴重な遺産として知られている。清代末期まで金融都市でもあった平遥の街は、現在も城壁の周辺に行商が立ち並び、小道に入るとマージャンに興じる男たちがいるなど、100年近く前から続く古き良き中国の姿が残されており、平遥古城は1997年にユネスコ世界遺産に登録されている。

しかし、そうした平遥古城も近年の急成長の波にのまれつつある。ほんの十数年前までは近隣の村人は外国人を見たこともなかったが、古い中国の雰囲気を残しているということで国内外の観光客からの人気が高くなり、一日に訪れる観光客は1万人とも2万人とも言われるようになった。今では街中の舗装も進み、古くから続いていた店もホテルや観光客向けの店に変わり、幼稚園から英語の授業が行われるなど、徐々に様変わりしている。

現地をよく知る人は「5〜10年後には平遥の街は完全に姿を変え、テーマパークのようになってしまうかもしれない」と話している。(翻訳・編集/岡田)

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