台湾地震による通信への影響大、復旧見通し不明―中国

2006年12月27日のお昼どき、日本の商社に勤める王さんがインターネットで、中国の取引先である貿易会社に問い合わせをしようと、メッセンジャーの通信をオンラインにした。しかし、登録している中国の担当者は、オフラインでつながっていなかった。よくみると、自分のメッセンジャーに登録された中国のメンバーは、誰もオンラインになっていない。この時間なら普段は、みんな揃って通信できるオンラインになっているはずだった。

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王さんはいつも中国のニュースをチェックする習慣があるのだが、今日はインターネットでお気に入りのニュースサイトが開けず、他のサイトにも、まったくアクセスができないという。調べによると中国国内では、27日午前からメッセンジャーがつながらない障害が発生。ヤフーチャイナなど大手のサイトでも同様だった。

中国の国際電話会社の担当者の話によると、26日夜、台湾で起こった地震によって、海底に埋設された光ファイバーに影響が出たとの説明をしている。国際電話会社は急ピッチで復旧作業に当たっているが、その一方、台湾地震によって、現在、中国からアメリカ、ヨーロッパ、香港マカオ方面への国際電話は、通話が不安定で電話が途切れる障害も報告されている。いつ復旧の見込みかとの問い合わせには、「解決に向けて全力で作業している」と答えるのが精一杯だ。

王さんは、今回つながらなかったこの障害により、1つビジネスが消えてしまったことは残念だと話した。