中国が「貧困ライン」を年収1400元に引き上げか―シンガポール紙

Record China    2010年10月30日(土) 6時8分

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28日、中国が「貧困ライン」の基準を現在の年収1196元(約1万4000円)から1400元(約1万6800円)に引き上げる可能性があることが分かった。写真は雲南省昆明市の貧困地区。

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2010年10月28日、シンガポールの華字紙・聯合早報(電子版)によると、中国が「貧困ライン」の基準を、現在の年収1196元(約1万4000円)から1400元(約1万6800円)に引き上げる可能性があるという。

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報道によれば、中国国務院扶貧(貧困扶助)弁公室は、2011年から10年間にわたって実施される貧困救済計画の立案について関係省庁と協議を行っており、計画とともに基準が引き上げられる可能性があるという。中国は米国に次ぐ世界第2の経済体となっており、世界銀行の統計によると2009年の平均年収は3590ドル(約29万円)。

国際的な貧困ラインは1日当たり1ドルとされていたが、08年に1.25ドルに引き上げられている。仮に中国が貧困ラインを年収1400元に引き上げたとしても、1日あたり約6セントの計算になり、国際的な基準を大きく下回る。

世界銀行が09年に発表したレポートによれば、中国の基準で計算すると中国の農村における貧困率は1981年には18.5%だったのが2004年には2.8%となり、農村の貧困人口は1億5200万人から2600万人にまで減少している。ただし、国際基準で計算するとさらに多くなり、2005年の世界銀行のアンケート調査では、1日1.25ドル未満で暮らす中国人の数は2億5000万人余りに上る。(翻訳・編集/岡田)

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