拡大するクリスマス商戦、中国第3のビジネスチャンスに―上海市

Record China    2006年12月28日(木) 8時14分

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「中国の伝統を守る心」と「魅力的な西洋文化の流入」。どちらを優先すべきかという議論をよそに、人々はクリスマスに熱中している。

2006年12月25日、上海市では、クリスマスを楽しむ人々が街にあふれ、デパートやレストランはどこも混雑を極めていた。ここ数年、急速に西洋化が進む中国では、若者たちを中心にクリスマスを楽しむ人々が急増している。

あるサイトで、14歳〜30歳までの男女を対象に「クリスマスをどう過ごすか」というアンケート(複数回答可)を行ったところ、70%が「ショッピングをする」と答え、88%が「恋人とレストランで外食をする」と回答した。

上海の時計販売店の店長は、「2007年のクリスマス商戦では、昨年の同時期と比べ、売上げが30〜40%も増加した」と話す。普段はセール品しか売れないという高級店でも、クリスマス時期になると高額商品が飛ぶように売れるという。また、高級クラブが集まる上海の繁華街「新天地」では、完全予約制の超人気店として有名なバーがクリスマスの日に「シーズン価格」として15%もの値上げをした。にもかかわらず予約が殺到、売上げが8%も増加したという。

こうした流れを受けて、中国の市場では、クリスマスを春節(旧正月)、国慶節に続く、第3のビジネスチャンスと位置づけ、さらなる消費拡大を狙っている。そんな風潮に対し、「クリスマスは中国の祝日ではない。西洋文化に侵されている」と眉をひそめる年配者も少なくない。しかし、拡大するクリスマス商戦、もはやその勢いを抑えることは難しそうだ。

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