中国で3度目の移民ブーム!今回はエリートや富裕層の増加が特徴―中国紙

Record China    2010年11月12日(金) 5時58分

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10日、中国では1970年代末から90年代にかけて2度の移民ブームが起こり、現在3度目の移民ブームが起きている。関連調査の結果、過去とは異なり、現在ではエリートや富裕層の移民が増加しているという。写真は中国の移民仲介エージェント。

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2010年11月10日、中国では1970年代末から90年代にかけて2度の移民ブームが起こり、現在3度目の移民ブームが起きている。関連調査の結果、過去とは異なり、現在ではエリートや富裕層の移民が増加しているという。経済参考報が報じた。

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記事によると、大きく割合を増やしているエリートや富裕層の中国系移民は、米国、カナダ、オーストラリアなどを投資移民の目的地としている。

彼らが米国へ移民する動機には、「質の高い生活の追求」「さらなる発展のチャンスを求めて」「子供により良い教育の機会を与えるため」「旅行・仕事での海外渡航に便利なパスポートを取得するため」の4点が挙げられている。

米国へ移民した中国人は09年には約6万5000人に達しており、このうち投資移民の申請人数は前年比で2倍以上になっている。また、カナダ移民局の統計によると、中国本土からの永久移民の人数は、1999年から2008年まで10年連続で1位を記録。カナダには現在約100万人の中国系移民が存在し、民族別の後裔では3番目に多くなっている。

さらに記事は、純粋な投資移民や技術移民だけでなく、“灰色移民”や、富の移転などを目的とした留学などが多いことも最近の特徴だと指摘する。灰色移民には「外資企業幹部としてビザを取得し、のちにグリーンカードを申請する」「米国籍を得るため同国内に滞在して出産する」などが含まれ、留学の名の下に巨額の資金を海外へ送金するケースもあとを絶たない。

一方、現地社会への溶け込みに関しては、移民の多くが苦労しているという結果が出ている。例えば、カナダでは国外での学歴を認めていないため、大部分の移民はカナダで改めて学歴を取得しなければならない。さもなければ相応の仕事を探すことができず、期待と現実のギャップの大きさに帰国を考える移民も少なくないという。(翻訳・編集/HA)

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