<CTR特別提供・中国実態調査>2010年第3四半期期広告市場、減速するも歴史的投入総額達成

Record China    2010年11月18日(木) 10時19分

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9日、中国の2010年第3四半期までの広告市場投入額の統計結果が市場調査大手のCTR市場研究によって発表された。全メディアの広告投入総額は約5兆3896億円で、前年同期比14%増。成長は減速したが、それでも総額としては歴史的高額となった。資料写真。

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2010年11月9日、中国の2010年第3四半期までの広告市場投入額の統計結果が市場調査大手のCTR市場研究によって発表された。全メディアの広告投入総額(公表価格ベース)は4302億元(約5兆3896億円)で、前年同期比14%増。上半期より大きく成長は減速したが、それでも総額としては歴史上まれに見る高額となった。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。

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■媒体別統計

テレビ―3311億3200万元/昨年同期比+12%増/市場シェア77%

ラジオ―105億1800万元/+33%/2%

新聞―570億8700万元/+19%/ 13%

雑誌―109億7100万元/+19%/ 3%

屋外広告―204億6600万元/+19%/ 5%

市場シェア77%と圧倒的なテレビ媒体は今季までに12%成長。改編、統合など構造調整が年内は顕著となりそうだ。伸び率でトップに立ったのがラジオ媒体。33%という伸び率は、ラジオが国家によるマクロ政策の恩恵を最も受けていることに起因する。新聞・雑誌媒体の19%の伸びは、広告面の増加によるもの。屋外広告については広州アジア大会(2010年アジア競技大会)の影響もあって縮小の傾向が見られた。

■業界別統計

コスメ・バストイレタリー―671億1400億元/昨年同期比+24%

ビジネス・サービス―559億9100万元/+10%

飲料―514億3700万元/+22%

食品―423億元/−0.8%

薬品―366億6000万元/+2%

食品業界は、健康食品が主にテレビ広告で急激に縮小傾向に入ったため、上位5位の成長幅で最少。常に上位に食い込んでいた不動産業界は、国家の市場抑止政策により特に新聞での広告が減少した。また、上位5位には入っていないが、成長幅では家電業界、インテリア業界がワンツーフィニッシュを飾った。

■企業別統計

P&G (洗剤・ヘアケア製品・化粧品など家庭用品)―250億2200万元/市場シェア5.8%

ロレアル(化粧品)―90億6000万元/2.1%

ユニリーバ(食品・洗剤・ヘアケア製品・トイレタリーなど家庭用品) ―83億300万元/1.9%

ヤム・ブランズ(フードチェーン) ―67億8100万元/1.6%

コカコーラ(飲料) ―65億4400万元/1.5%

ワハハ(飲料)―47億7300万元/1.1%

ティンシン(頂新)(食品)―45億2100万元/1.1%

伊利(イーリー)(乳製品)―41億900万元/1.0%

チャイナモバイルテレコム(通信)―40億1100万元/0.9%

ペプシコーラ(飲料) ―37億8000万元/0.9%

日用消費財(FMCG)の伸びが目立った。首位のP&Gが突出。国営テレビ局・中央電視台(CCTV)へ大々的に広告を打ち、2位以下を大きく引き離している。 (翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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