中国共産党機関紙・人民日報の舞台裏、温首相を批判した「鄭青原」とは―SP華字紙

Record China    2010年11月23日(火) 16時16分

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21日、中国共産党機関紙・人民日報が10月29日に掲載した論文「正しい政治の方向に沿って、積極的かつ着実に政治体制改革を推進せよ」の執筆者「鄭青原」が、国内外の注目を集めている。写真は人民日報。

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2010年11月21日、中国共産党機関紙・人民日報が10月29日に掲載した論文「正しい政治の方向に沿って、積極的かつ着実に政治体制改革を推進せよ」の執筆者「鄭青原」が、国内外の注目を集めている。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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論文が政治改革の推進を訴える温家宝(ウェン・ジアバオ)首相を批判する内容であったことにも大きな関心が寄せられた。折しも中国では10月、政治改革に否定的な習近平(シー・ジンピン)国家副主席が党中央軍事委員会副主席に就任し、胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席の後継者に事実上内定したばかり。

人民日報は中国共産党の精神を国民に正確に伝えるという任務を担っている。では、一体どんな人物が書いているのだろうか?「鄭青原」とは?人民日報(電子版)と新華社通信(電子版)は「鄭青原」を人民日報の「仲祖文」や「任仲平」よりも格上のペンネームだと解説していることから、温首相への批判論文の重要性は非常に高いと見る向きは多い。

「任仲平」は重要な改革などに関する論文、「仲祖文」は党の建設に関する論文で多用。チベット問題では「何振華」、人民日報海外版では「望海楼」と国際部専用の「国紀平」、国民の思想誘導が目的の論文では「仲言」が多い。共産党政権発足当時、人民日報の社説は党の最高意思決定機関、中央政治局常務委員会の委員がチェックし、時には毛沢東が自ら修正を入れることもあった。トウ小平は1978年までに計106編の重要論文に手を入れている。

記事は、時代は変わっても人民日報が党の「喉舌」(こうぜつ)であることに変わりはない、中国の政治動向や経済情報を知る上で欠かせない存在となっている、と指摘している。(翻訳・編集/NN)

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