「感覚で投与」?畜産農家が抗生物質を大量に使用=人体に耐性菌ができる主因の1つに―中国

Record China    2010年11月28日(日) 10時3分

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25日、食用肉に含まれる抗生物質が、抗生物質を分解してしまう 耐性菌を人間の体内に発生させる主因の1つとなっているという。写真は中国で飼育される江蘇省の養豚場で飼育される豚。

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2010年11月25日、人民網によると、食用肉に含まれる抗生物質が、抗生物質を分解してしまう 耐性菌を人間の体内に発生させる主因の1つとなっているという。

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記事によると、広東省広州市の病院で体重わずか650グラムの25週間の未熟児が生まれたが、その新生児にはセフェム系抗生物質が効かないことがわかった。改良型を次々と試したがそれらもすべて効かず、結局、その他の強力な抗生物質も合わせて7種の抗生物質に耐性ができていたことがわかったという。

新生児の薬に対する耐性は、母体からくるというのが定説。妊婦が大量の抗生物質が残留した食肉類を摂取した場合、新生児に耐性が生じる可能性が高いという。中国社会科学院・農村発展所が山東省、遼寧省などの畜産農家に対して調査を行ったところ、多くの農家が食用豚大部分感染症を防ぐために人工飼料を使用しているが、50%の農家は飼料に抗生剤、ホルモン剤など薬物を添加しているという。

農家らは、家畜の伝染性疾病を非常に恐れるため、経験や感覚で投薬する傾向が強く、それにより容易に基準値を超えた抗生物質が残留することになる、と記事は指摘。中国でも飼料に添加する抗生物質の分量が厳格に規定されているが、問題は、それが守られていないことだという。農家のなかには、副作用が強すぎて販売が禁止されている抗生物質を大量に使用し、家畜を薬物投与過多で死なせるケースもあるという。(翻訳・編集/津野尾)

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