古生物化石の流出防止のため、現地での保護を強化、研究活動にも枠―中国

Record China    2010年11月30日(火) 13時19分

拡大

28日、中国で古代生物などの化石の外部流出を防ぐため、現地での保護・研究を厳格化する政策が進められることになった。写真は貴州省関嶺化石群国家地質公園。

(1 / 4 枚)

2010年11月28日、新華網によると、中国で古代生物などの化石の外部流出を防ぐため、現地での保護・研究を厳格化する政策が進められることになった。

その他の写真

中国南西部に位置する貴州省関嶺県の少数民族地区では、90年代に新たな古生物化石群が見つかったこともあり、化石を掘るための横穴が山々に無数に点在する化石産地となっている。特に三畳紀の魚竜類の化石は世界中から注目を集めている。ここ10数年、現地住民たちはそれらの化石を売ってお金を得ることに味を占め、農業を放棄してしまった村もある。化石の発掘は海外の研究者などが依頼するケースもあるという。

中国国務院は今年9月、化石の外部流出が深刻な状況になっていることを受け、「古生物化石保護条例」を公布。2011年1月1日から施行され、現地に埋蔵されている化石は当局の厳格な保護を受けることになった。研究や教育・科学の普及、化石の保護など明確な目的があれば古代生物の化石を発掘することができるが、その場合も政府への申請が必要となる。

同条例ではまた、指定保護古代生物化石の無許可での売買や譲渡などを禁止することも規定されている。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携