Record China 2010年11月29日(月) 16時25分
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28日、コラムニストで教育専門家の信力建氏は、ブログに記事「アジア大会は広州に何をもたらしたのか」を掲載した。1兆3700億円という巨費が投じられた「お祭り」。後始末は中国人の仕事だと嘆いている。写真は27日、広州アジア大会閉会式。
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2010年11月28日、コラムニストで教育専門家の信力建(シン・リージエン)氏は、ブログに記事「アジア大会は広州に何をもたらしたのか」を掲載した。以下はその抄訳。
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広州アジア大会がついに閉幕した。アジア大会の招致以来、警備の強化などさまざまなプロジェクトに悩まされていた広州市民は安堵したことだろう。市民生活に迷惑をかけたことについて、広州市高官は何度も謝罪しているが、実質的な補償金などは支払われたことはない。大会で中国は199個の金メダルを獲得した。だが、金メダル以外に、あるいは華やかなショー以外に、アジア大会は広州市に何をもたらしたのか。市民は疑念を抱いている。
広州アジア大会とアジアパラリンピックにはどれほどの予算が注ぎ込まれたのだろうか。広州アジア大会組織委員会副主席の万慶良(ワン・チンリアン)市長によると、会場の建設・維持に63億元(約794億円)、運営費に73億元(約920億円)、都市インフラ整備に1090億元(約1兆3700億円)が投入された。
広州市民1人あたりにならすと、1500元(約1万8900円)という数字になる。新卒の月給に相当する金額だ。当局は無駄遣い批判に配慮して、開会式の費用を前回大会よりも減らしたと話している。だが、大会全体の費用ではなんと5倍以上も費やした計算だ。
あるゆるスポーツ大会はパフォーマンス、政治ショーに過ぎない。全世界、全アジアの人々が中国のお祭りに参加し、繰り返し中国国歌を聞き、祭りを楽しんで帰っていく。残されたごみの山を片付けるのは中国人の仕事だ。(翻訳・編集/KT)
●信力建(シン・リージエン)
中国の教育家。信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。中山大学中国文学部卒。工場、銀行、政府機関などで働いた後、英国へ留学。軍人、農民、労働者など30以上の職に就いた経歴を持つ。2006年までに幼稚園や小中学校など20校を建設、学生数は1万人を超える。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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