「これまでの言語教育は8割がムダ」、73歳の老教授が主張―中国

Record China    2010年12月4日(土) 16時14分

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1日、中国のある老研究者が「これまでの言語教育は8割がムダだった」と主張している。同研究者の新たな構想では、小学2年生までに漢字2500字を理解させ、「三国志」も読めるようにするという。写真は中国の小学校。

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2010年12月1日、中国青年報によると、中国のある老研究者が「これまでの言語教育は8割がムダだった」と主張している。同研究者の新たな構想によると、寧夏回族自治区海原県という貧困地区の小学生が2年生に進級するまでに漢字2500字を理解させ、「三国志」も読めるようにさせるという。

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この老研究者は長年にわたって教育理論の研究に携わってきた73歳の何克抗(ホー・カーカン)氏。現在は北京師範大学教育技術学院の教授などを務めている中国教育界の重鎮として知られ、教え子には博士号を取得した研究者も多い。その大物が「これまでの言語教育の8割がムダ」と指摘したことで注目されている。

教育部の公表した「新課程基準」(教育要領)では、小学2年生までに修得する常用漢字は1600〜1800字だが、何教授の構想ではこれを大幅に上回る漢字の習得が可能になるという。 何教授は「教育界は子供の母語習得能力を低く見ていた」とし、教育方法も適切でなかったと指摘。子供が読み書きできなくとも「音と意味」の関係から文章を理解することに着目し、これまでムダになっていたとみられる8割を改善するとしている。

しかし何教授は「教育にもっとも必要なことは子供への愛情」とし、単なるつめこみ式の教育ではないと強調する。機械的にものごとを覚えさせるような近年の教育方法を否定し、子供の創造性や人間らしさを取り戻させるような教育を推し進める重要性を指摘し、「愛情がなければ教育もない」と話している。(翻訳・編集/岡田)

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