Record China 2010年12月8日(水) 13時58分
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6日、韓国の実弾演習再開が今にも発表されるタイミングにあるこの日、北朝鮮の反応は鈍い。国内のニュースは、金正日総書記の北東部訪問を伝えるばかりだ。写真は中朝国境を流れる図[イ門]江(中国側より撮影)。
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2010年12月6日、北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃を受けた韓国の実弾演習再開が今にも発表されるタイミングにあるこの日、北朝鮮の反応は鈍い。国内のニュースは、金正日総書記の北東部訪問を伝えるばかりだ。中国紙・環球時報の北朝鮮特派員の取材でわかった。
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豊富な資源が眠る北朝鮮北東部・端川(タンチョン)市のマグネシウム工場を視察した金正日総書記は、今後、中国との経済協力によってその生産量を増大するとの談話を発表した。続いて、同じく北東部の茂山(ムサン)郡、会寧(フェリョン)市を訪問する予定だという。
特派員はある中国企業の重役と北朝鮮地方政府の役人との食事の席に同席した。当然、米韓による軍事演習について話題が及ぶのだが、北朝鮮側の反応は薄い。うち、1人だけが口を開き、こう言った。「今まで何度もこのような状況があったが、今回も同じだろう。大事には至らない」―金総書記が訪問中の東北部は、中国との国境貿易が細々と展開される地区を含んだ地域。そのひとつ、羅先(ラソン)特別市の主要道路を走る貨物トラックの多くが中国吉林省のナンバーをつけていることからも分かる通り、現在の北朝鮮は、韓国よりも中国のほうに関心を向けているのかもしれない。事実、多くの都市が中国企業からの投資を待ち望んでいると言われる。
そもそも、韓国の実弾演習にいちいち反応する必然もないのかもしれない。その気になれば、韓国の主要都市はすべて北朝鮮軍の射程範囲内にあるという余裕があるのかもしれない。また、米国に対してもそうだ。米国の関心は、北朝鮮による核開発、そしてその拡散だ。砲撃という手段を再びとらずとも、ウラン濃縮計画の進捗を示すだけでけん制できるものと考えているに違いない。(翻訳・編集/愛玉)
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