ノーベル平和賞に対抗の「孔子平和賞」は誤報?政府関係者が新設を否定―中国

Record China    2010年12月9日(木) 18時51分

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9日、今年のノーベル平和賞を中国の民主活動家・劉暁波氏が受賞したことに反発して、中国では独自に「孔子平和賞」と称する賞が設立されたと米AP通信などが報じていたが、これを中国文化部の関係者などが否定した。写真は05年10月、上海を訪問中の連戦氏。

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2010年12月9日、今年のノーベル平和賞を中国の民主活動家・劉暁波(リウ・シアオボー)氏が受賞したことに反発して、中国では独自に「孔子平和賞」と称する賞が設立されたと米AP通信などが報じていたが、これを中国文化部の関係者などが否定した。環球時報の報道。

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国家政権転覆扇動罪で服役中の劉氏にノーベル平和賞が贈られることについて、中国は強く不満を示している。対抗措置として中国側は今月に入り、急きょ民間機構による平和賞「孔子平和賞」を設立、世界平和への貢献を果たしたとして台湾の連戦(リエン・ジャン)元副総統を第1回の受賞者と定め、9日にも授賞式が行われるとされていた。

連氏は中華民国行政院長、副総統、国民党主席などを歴任し、中国の首脳部との親交も深く、「中台の架け橋」としてその功績が評価されたとするもの。しかし、連戦事務所の丁遠超(ディン・ユエンチャオ)主任は「そのような連絡は受けていない」と、報道内容を一蹴した。国民党に対してもそのような通知は届いていないという。対台湾関係の事務を取り仕切る中国の機関・国務院台湾事務弁公室も「事情は分からない」としている。

台湾紙・聯合報は、中国文化部関係者の談話として「賞の存在そのものについて聞いたことがない」と伝えた。さらに、「もし公的にこのような賞を開設するならば、こんなずさんなやり方はしない。連戦氏は中台双方で著名な人物であり、中国の各界も尊敬申し上げている。このような尊重を欠いたやり方で彼に賞を贈ることはあり得ない」と発言したという。(翻訳・編集/愛玉)

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