ノーベル平和賞授賞式迫る、米下院の劉氏釈放要求に強く反駁―中国外交部

Record China    2010年12月10日(金) 18時50分

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9日、米下院は今年のノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家・劉暁波氏の釈放を求める決議案を採択した。これについて中国外交部は会見上で強く反駁した。写真は授賞式が行われるノルウェーのオスロ。

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2010年12月9日、米下院は今年のノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家・劉暁波(リウ・シアオボー)氏の釈放を求める決議案を採択した。これについて中国外交部は会見上で強く反駁、米下院に対し誤りを正すよう要求するとともに、「世界で100を超える国と地域が中国支持を表明している」とした。中国外交部の公式サイトが伝えた。

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今月10日(現地時間)、ノルウェーのオスロで行われる授賞式を前に、米下院は劉氏釈放を求める決議を、ほぼ全会一致で採択した(反対票は1票)。劉氏は現在、国家政権転覆扇動罪で刑期11年の服役中、その妻も自宅軟禁下に置かれている。

中国外交部の姜瑜(ジアン・ユー)報道官はこれについて、「決議案は中国内政への粗暴な干渉であり、我々は強く反対する」とした。続けて、「米下院の一部議員には、この問題に関する誤った言動を止め、その傲慢で不合理な態度を改め、中国の司法主権を尊重するべきと申し上げたい」と発言した。

また、劉氏の罪状については「単なる言論によるものではない。彼はインターネット上で扇動的な内容の文章を公に発表し、署名を募るなど組織的に国家政権や社会制度の転覆を煽った。これは一般的な批評言論の範疇を超えており、社会をおびやかす行為に属する」としている。

また、「世界で100以上の国や国際組織がノーベル賞委員会の今回の決定に不支持を表明している。委員会は、彼らの考えが少数派であること、今年の平和賞が例年にも増して争議を呼んでいるという事実を認めるべきだ」と発言、同委員会がどんな決定を下そうと、劉氏が罪を犯したという事実は変わらないとの認識を示し、これに乗じて中国に圧力をかけようとしても不可能だとした。

さらに、中国側が、授賞式が行われるオスロで中国系住民による抗議活動を組織しているという情報に関しては、「なぜこれだけ多くの人々が受賞結果に反対しているのか、これは一考に値する問題だ」とし、明確な否定はしなかった。

会見ではあるドイツ人記者が、「なぜ劉氏を授賞式に出席させないのか?」という質問をした。この質問を受けた姜報道官は、「あなたがたの書いた記事を拝見しましたが、たいへん遺憾に思いました。記事の内容は観点が偏っており、一面的なものでした。劉氏がなぜ服役しているのか、中国がなぜ不満を表明しているのか、基本的な事実すらおわかりでないようですね。ドイツ人のみなさんに簡単な質問をします。ドイツで罪を犯した人がいたら、どうするのですか?ドイツの司法機関がこの問題を処理したら、他国がそれに干渉してきました。あなたがたはその時、どう思うのですか?先にその問題をしっかりお考えになったほうがよろしいかと思います」と激しく反駁した。(翻訳・編集/愛玉)

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