ラベルなど輸出事務の不備による貿易損失額は12兆円以上、誤差は諸外国の20倍―中国

Record China    2010年12月15日(水) 10時28分

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14日、中国の輸出企業の事務手続き不備などによる損失額が毎年12兆円を超えていることが分かった。写真は江西省の携帯電話の部品工場。

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2010年12月14日、中国経済週刊は、中国企業の貿易にかかわる損失額が毎年1兆元(約12兆5000億元)を超えていると指摘した。証明書やラベルの不備による税関での足止め、在庫過剰、キャンセルなどが発生する確率が、諸外国の20倍にもなるという。

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記事によると、ある照明器具メーカーは、本来利益10万ドル分の商品を輸出したが、ケースにつけた国コードを国際基準の2桁ではなく3桁で表記したため、輸出相手国のコンピュータがそれを受け付けず、結果的に税関で3カ月間滞留し、収益の機会を失っただけでなく多額の損失を出してしまったという。

09年、広東省だけでも、4000億ドルの輸出額のうち、貿易に関する事務手続きの不備により売掛金を回収できなかったケースが全体の5%にも上った。これだけでも約200億ドルの損失だ。「この誤差は国外の20倍だ」と中国商務部・許可証局の孟朱明(モン・ジューミン)氏は指摘する。

孟氏によると、貿易額に占める手続き費用の割合は8%にも上る。中国で貿易取引をする場合、生産、購買、銀行、保険、運輸、運輸代理、輸入、輸出などの手続きについて、45の機関で360種類の証明書を取る必要がある。世界では貿易にかかわる諸手続きが簡素化する傾向にあるが、中国はこれに乗り遅れている形だ。同氏は、「中国の貿易は(規模が)大きいが、強くはない」と語った。(翻訳・編集/津野尾)

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