深慮遠謀?中国が小国アイスランドに豪華大使館を建設―カナダ紙

Record China    2010年12月15日(水) 21時44分

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14日、ロシアの石油企業と中国石油天然ガス集団がロシア北極地域における天然ガスや鉱物の共同探索に関する覚書を交わしたことを受け、カナダメディアが「中国の北極戦略の一部だ」と報じた。写真は7月、アモイで市民に公開された南極観測船「雪龍」号。

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2010年12月14日、中国紙・環球時報は、ロシアの石油企業、ロスネフチと中国石油天然ガス集団がロシア北極地域における天然ガスや鉱物の共同探索に関する覚書を交わしたことを受け、カナダメディアが「中国の北極戦略の一部だ」と関心を寄せていると報じた。

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13日付カナダ紙バンクーバー・サンによると、地球温暖化の影響で2013年以降、夏は北極の氷が溶け、北極海航路でスムーズな航海が可能になると予想されている。これは欧州とアジアを結ぶ最短の航路で、危険な区域も少なく海賊被害の心配もない。安全な航路を確保したい中国の需要に合致している。

記事は、中国は実はかなり以前から目立たないように北極や南極に対する研究に力を注いできたと指摘。南極は1984年から調査計画が実施されており、これまでに3つの基地を建設。北極は1995年に初めて調査が行われた。

記事によると、中国の北極戦略は遠い先まで見越したもので非常に綿密。数カ月前、アイスランドに異例ともいえる豪華な大使館を建設した時、多くの人はそれを不可解に思ったが、今になってそれが北極航路開通を見越したものであることが分かった、と指摘した。アイスランドに中継地点としての役割を期待しているものとみられる。

こうした動きに敏感なのが北極の主権を主張するカナダである。主権をめぐってはロシアだけでなく、同盟国のノルウェーデンマークに対しても一歩も譲らない。米国と敵対することも厭わない考えだ。そのため、中国の北極戦略にも大きな関心を寄せている、と記事は伝えた。(翻訳・編集/NN)

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