抗生物質、年間生産量の半分を養殖業界で使用―中国

Record China    2010年12月16日(木) 14時13分

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14日、中国で生産される抗生物質の約5割が養殖産業で使われていることが分かった。写真は吉林省長春市内の養豚場。

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2010年12月14日、中国で生産される抗生物質の約5割が養殖産業で使われていることが分かった。中国青年報が伝えた。

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浙江大学医学院第一医院の肖永紅(シャオ・ヨンホン)教授が07年に行った調査から、中国では年間約21万トンの抗生物質の原料が生産され、うち9万7000トン(46.1%)が畜産・養殖産業で利用されていることが明らかになった。

こうした事実や、繰り返し報道される養殖業界での抗生物質の乱用状況に関連して、中国青年報社会調査センターはこのほど調査を行い、2528件の有効回答を得た。それによると、人体への影響について96.7%が「心配」、うち58.3%が「非常に心配」と答え、関心の高さを示した。

養殖業界で抗生物質が乱用される理由については、「関連部門の管理監督力不足」(80.7%)、「養殖業界の利益追求」(75.9%)、「飼料業界の利益追求」(73.2%)、「動物に対する抗生物質の使用基準が不完全」(57.4%)との回答だった。

また、「肉製品のパッケージに抗生物質の使用状況の表示を期待するか?」との問いには90.6%が「期待する」と回答し、抗生物質の乱用に対する人々の不安の高さを示す結果となった。

抗生物質の乱用は、薬に耐性を持つ細菌(耐性菌)を生む原因にもなるため、その影響が問題視されており、EU各国では飼料の添加物としての抗生物質の配合を全面的に禁止している。(翻訳・編集/HA)

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