<在日中国人のブログ>日本の公立は基礎学力が…子どもの教育に悩む在日中国人

Record China    2010年12月17日(金) 15時51分

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13日、華字紙・中文導報の楊文凱編集長は「在日中国人子女の教育問題は深刻」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に発表した。写真は横浜中華街。

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2010年12月13日、華字紙・中文導報の楊文凱(ヤン・ウェンカイ)編集長は「在日中国人子女の教育問題は深刻」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に発表した。以下はその概略。

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日本の景気は相変わらず低迷しているが、日本で生活している中国人たちは安穏な生活を送っている。車を買ったり、家を建てたり、年末には海外旅行に行く人も少なくない。80年代以降に来日した新華僑たちはみな一代でこれほどの富と地位を築き上げた。だが、彼らは今、子どもたちの教育問題に悩んでいる。

経済協力開発機構(OECD)が発表した最新の世界65カ国・地域の国際学習到達度調査(PISA)によると、上海の生徒は数学、科学、読解力でトップを占めたが、日本の生徒の読解力は8位にとどまった。いわゆる「ゆとり教育」のせいなのか。日本で教育を受けさせても高い基礎学力が身に付かず、民族のアイデンティティーの確立も難しい。これが、在日中国人たちが最も頭を悩ませている問題だ。

日本には中華学校が5校しかなく、2011年度の新入生募集状況をみても需要が供給に追い付いていないことが良く分かる。5校が今年受け入れた新入児童は約260人、児童の在籍数は計2155人。うち日本人が287人で13.3%を占める。本土系の横浜山手中華学校と神戸中華同文学校は計1202人。だが、この10倍、20倍の在日中国人子女が民族教育を受ける機会に恵まれず、仕方なく基礎教育がお世辞にも良いとは言えない公立学校に通っている。

民族教育の需要は日増しに高まっている。先輩方は戦火をくぐり抜け、政治的な隔絶にも負けず、中華文化の継承という信念を持って中華学校を守って来た。今こそ新華僑たちは勇気を持って立ち上がるべきだ。21世紀の中国語教育のため、すべての在日中国人子女に平等な民族教育の機会を与えるため、行動を起こすべきだろう。(翻訳・編集/NN)

●楊文凱(ヤン・ウェンカイ)

日本華字紙・中文導報編集長。上海の復旦大学中国語学科卒業。95年に来日。98年に中文導報入社。著書にコラム集「卒業10年」、社説集「天涯時論」、インタビュー集「人在旅途」など。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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