野生動物の密貿易が増加、史上最悪の状態に=中国人の所得向上も原因?―米メディア

Record China    2010年12月22日(水) 12時55分

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20日、中国人をはじめとするアジア人の所得増加により、野生動物の密貿易がアジアで急増しているという。写真は貴重な野生動物・センザンコウ。

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2010年12月20日、米紙ニューヨーク・タイムズは、中国人をはじめとするアジア人の所得増加によって、野生動物の密貿易がアジアで急増している、と報じた。

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タイのスワンナプーム空港で発見された、スーツケース4個に詰められた大量の象牙。インドネシアの市場で公然と販売されている貴重なリクガメ。中国からの漁船に積み込まれていた2000匹のセンザンコウ。これらは野生生物の取引を監視しているTRAFFIC(国際野生物貿易研究委員会)によって最近数カ月以内に記録された事件だ。これらの事例はアジアで大規模に行われている野生動物の骨や毛皮、各器官の密貿易の氷山の一角に過ぎない。

TRAFFICのメンバーは「現在の状況は過去のどんな時よりもひどい」と話す。ここ10年から20年の間に、アジアの一部地域では急速に経済が発展した。中国では、車や電化製品と同様にバイソン皮のバッグや、トラのペニス、クマの肝などの高価な漢方薬の材料が大量に消費されている。「半世紀にわたる各国政府や国際組織、環境保護団体による努力は失敗に終わった」とするTRAFFIC。「野生動物取引に関する犯罪はより組織化され巧妙になってきており、法律執行能力がそれに追いついていない」と嘆いている。(翻訳・編集/本郷)

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