Record China 2007年1月4日(木) 8時32分
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環境維持などを目的として、江蘇省の太湖漁管理委員会は300万元の大金をつぎ込み、稚魚を放流。蘇州市の太湖水域など、4か所で行われる放流の成果を期待している。
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2007年1月2日午前から、江蘇(こうそ)省の太湖漁管理委員会は約300万元(約4500万円)を投入し、蘇州(そしゅう)市の太湖水域、無錫(むしゃく)市の梅梁湖水域、宜興灘水域、そして浙江(せっこう)省湖州(ふーじょう)市の小梅外太湖水域の4か所で、人工養殖したレンギョ(連魚)やソウギョ(草魚)などの稚魚42万kgを放流する予定だ。
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川に放流した稚魚の量はこの数年の中で最も多く、その費用は過去最大。作業は10日間を掛けて行われる。専門家の話によると、「魚は成長する過程で川の中のランソウ(藍藻)を食べるが、これは川にとって極めて良いことであり、生態環境が改善されるばかりでなく、経済効果をもたらすだろう」とのこと。
ランソウは、シアノバクテリア(藍色細菌)とも呼ばれる細菌の一種で、水中に広く増殖し、湿地にも発生する。このシアノバクテリアが大量発生することをアオコというが、この現象により水生生物や魚類などが死亡、水産被害をもたらす原因となっている。果たして、放流した大量の稚魚が被害を食い止めてくれるだろうか。
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