2010年12月25日、中国漁船が18日に黄海で韓国の警備艇に体当たりし転覆した事件で、韓国検察当局は身柄を拘束していた中国人乗組員3人を不起訴処分とした。韓国・聯合ニュースの報道をもとに環球網が伝えた。

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記事によると、韓国政府高官は24日、「韓国は事件の調査を早急に終えたい意向をもっている。中国側とは中国人乗組員および遺体の送還などについて話し合い、すでに円満に解決することで合意に達している。調査の終了を待って最終的な決定が下される」と話していた。

事件は18日に韓国沖の黄海で発生。不法操業の取り締まりを行っていた韓国警備艇に中国漁船が体当たりし、沈没。1人が死亡、1人が行方不明になり、韓国側は漁船の乗組員3人の身柄を拘束し、取り調べを行っていた。

これに対し中国側は21日、「事件は中韓漁業協定に基づく暫定措置水域で発生した。相手国の漁船を取り締まる権利はない」と抗議し、韓国側に損害賠償を求めたことを明らかにした。

こうした報道を受けて、韓国国内では中国への批判が高まっていた。韓国検察当局は25日、中国人乗組員3人の不起訴処分を発表。対中外交への悪影響を避けたものとみられる。（翻訳・編集/HA）