Record China 2010年12月28日(火) 15時25分
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27日、夫婦ともに香港籍を持たない中国人妊婦の香港での出産が人気を呼び、香港の出産仲介業者が大繁盛している。写真はマタニティバレエに励む中国の妊婦。
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2010年12月27日、夫婦ともに香港籍を持たない中国人妊婦の香港での出産が激増し、香港の出産仲介業者が大繁盛している。本来、中国本土籍の妊娠7カ月以上の妊婦は証明書がなければ香港入りを禁止されているが、仲介業者は“裏技”を使って商売をしているという。香港紙・文匯報の報道を中国新聞社が伝えた。
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夫婦ともに中国本土籍であるにもかかわらず、香港で出産する中国人妊婦が増加している。中国本土から香港へ来て出産する「香港ママ」のうち、夫婦ともに中国本土籍の妊婦の割合は、03年には約20%だったものが、09年には約80%にまで増加している。
香港の産婦人科医の情況や出産証明など各種手続きに疎い中国本土の妊婦の増加によって、仲介業者が繁盛する下地が十分だったところへ、妊娠7カ月以上の妊婦のニーズが加わり、仲介業者だけでなく、一部の産婦人科医も潤っている。
香港には、「妊娠7カ月以上の中国本土の妊婦が香港へ入る場合、現地医院の分娩予約証明書を提出しなければならない」とのルールがある。しかも、香港での出産ブームによって、一般の産婦人科病院はベッドに余裕がないため、通常であればこうした妊婦が香港で出産することは不可能であるが、仲介業者は裏技を駆使し、ニーズに答えている。
妊娠7カ月以上で分娩予約証明がなくても、お腹の目立たない軽装で、仲介業者が指定した場所から指定した時間の交通機関を利用すれば、検査を受けずに陸路で香港に入れるという。
空きベッドについては、私立病院の緊急出産用に空けてあるベッドを利用し、ニーズを満たしている。一部の産婦人科医は仲介業者と提携し、“交通費”などの名目で利益を上げている。
仲介業者は「妊娠7カ月以上の妊婦が香港で出産する場合、最低でも8万香港ドル(約85万円)が必要」と話し、ある希望者は「手付金として1万5000香港ドル(約16万円)を払えば、3日後には香港行きを手配できる」と言われたという。
香港籍を持たない妊婦の香港への訪問人数は、08年が約3万7000人、09年が約4万人で、今年は11月までですでに4万人を超えている。このうち、香港入りを拒否された妊婦の数は08年が約2000人、09年が約2300人で、今年は約1500人に過ぎず、仲介業者の裏技による影響の可能性も考えられている。(翻訳・編集/HA)
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