割引購入を好む「優待チケット世代」が中国の消費スタイルに影響―米紙

Record China    2011年1月8日(土) 17時20分

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3日、米紙ワシントン・ポストは「中国で“優待チケット世代”が消費に影響力を発揮中」との記事で、中国の消費の新たなトレンドとして、割引や優待の利用が流行していると報じた。写真は2010年11月、黒龍江省ハルビン市に登場したセルフサービスの優待券プリンター。

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2011年1月3日、米紙ワシントン・ポストは「中国で“優待チケット世代”が消費に影響力を発揮中」と題した記事を掲載し、中国の消費の新たなトレンドとして、割引で商品が購入できる「優待チケット」や「グループ買い」が流行していると報じた。6日付で環球網が伝えた。

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32歳のエンジニア・丁(ディン)さんの財布の中には割引カード30枚以上と10数枚の優待チケットが入っている。彼女はお金に困っているわけではなくむしろ裕福な方だが、今は「節約」「割引」にはまっている。

中国では現在、商品の割引購入が多くの若者の一種の生活スタイルになっている。彼らは「優待チケット世代」として認知されており、世界第2の経済体である中国のビジネスモデルを変えつつある。彼らによる「グループ買い(同じ商品を欲する人が一緒に大量購入し、割引を得る)」や「割引購入クラブ」などの現象も見られるようになった。3億5000万人以上存在する若者世代(18〜35歳)のこうしたトレンドを目の当たりにして、世界的な大企業や中国の有名ブランド企業も対応を急いでいる。

ある自動車メーカーが新型車の発売に際し、3週間の販促キャンペーンを実施した。しかし現実にはキャンペーンは1日で終了。新型車200台に20%の「割引」を打ち出したところ、わずか4時間足らずで完売してしまったからだ。

中国では、過去の貧しい時代から「節約」を美徳としてきた。賢い消費者は周囲の尊敬を得るし、マスコミも節約上手を持ち上げている。しかし一方で、ある消費者は「割引で購入できるので、つい必要ないものまで買ってしまう」と本音を漏らしている。彼らの消費行動は「主婦の節約術」とは異なる。中国がいずれ世界最大の消費市場となるための大きな牽引力なのだ。(翻訳・編集/HA)

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