2011年1月5日、中国人民銀行（中央銀行）のウェブサイトは、周小川行長の講演の内容を掲載した。この中で周行長は、中国工商銀行など5行を国内のシステム上重要金融機関に位置づけ、一層厳格な自己資本規制を求める可能性があると述べた。中国の各メディアが伝えた。

5行は中国工商銀行のほか、中国農業、中国、中国建設、交通の各銀行。破たん時の影響が極めて大きいため、人民銀行は、国際機関の金融安定理事会（FSB）の定義による「システム上重要な金融機関（SIFIs）」に位置付ける。

SIFIsは国内と国際の2段階に分かれるが、中国の5銀行を国際的に影響力が大きい「G-SIFIs」に含めるか否かについては、なお議論が必要と指摘した。（翻訳・編集/JX）