中国人の母親、米国で“教育ママ”の代名詞に―中国メディア

Record China    2011年1月12日(水) 14時38分

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9日、米国の教育界で近年、中国人や中国系の母親が子供を厳しくしつける“教育ママ”の代名詞となりつつあると米紙が紹介した。写真は幼い子供に絵画鑑賞をさせる中国の母親。

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2011年1月9日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国の教育界で近年、中国人や中国系の母親が子供を厳しくしつける“教育ママ”の代名詞となりつつあると紹介した。米イェール大学のエイミー・チュア教授が、自分自身も含めた中国人の母親の教育に関する書籍を出版し、話題となっている。10日付で環球網が伝えた。

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自身も中国系であるチュア教授は、その著書「Battle Hymn of the Tiger Mother(虎の母の軍歌)」で、中国人や中国系の母親が子供をどのように教育し、しつけるかをこと細かに紹介。他国の母親とはまったく異なり、子供に対する甘さや寛容さはなく、厳しい“スパルタ”教育を施す伝統的な中国の母親。折れることのない強い心を育てるため、時には叱責や批判を通じて、意図的に精神的に追い詰めることすらあるという。また、子供に対しては言葉を濁すようなこともしない。欧米では考えられないことだが、太り気味の子供に「太りすぎ」とズバリ指摘したりする。

チュア教授もそうした教育を受け継ぎ、現在は自身の子供を厳しく育てている。米国人ではあるが中国の血統を引き継いだ子供に対し外泊を許さず、テレビやパソコンは時間制限を課し、バイオリンやピアノのレッスンはさぼってはならず、体育と演劇の科目以外はオールAの成績を求める。彼女の著書が発表されると、多くの新聞や雑誌が書評を掲載し、ウォール・ストリート・ジャーナルは「多くの米国人が中国の母親に興味を持っている」と指摘。米経済サイト・ビジネスインサイダーは「中国の親はなぜ米国の親よりも強いのか」と題したコラムで、「成功を望むからこそ子供を厳しくしつける中国の親と、いつも褒められていたい子供を助長させる米国の親。次世代の米国は中国に勝てないのではないか?」と、危惧をあらわしている。

また、米ニュースサイトのハフィントン・ポストは、「中国人の両親は何が子供にとって最良か、自分の意見が常に正しいと信じており、子供自身の欲求や考えに蓋をしている」とした。一方、「こうした教育も愛情表現のひとつであり、すべての中国の母親がこのように厳しいわけでもない」としている。(翻訳・編集/岡田)

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