中国にもアジア主導権を分散せよ、闇雲な中国対抗は災いを招く―豪紙

Record China    2011年1月17日(月) 20時0分

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11日、豪・金融経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューは、アジアの平和を維持するにあたって、米国や中国にその主導権を分散すべきとの論調を展開した。資料写真。

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2011年1月11日、豪・金融経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューは、「超大国中国は、世界2位には甘んじない」と題する記事を掲載し、アジアの平和を維持するにあたって、米国や中国にその主導権を分散すべきとの論調を展開した。中国・環球時報が15日付で伝えた。

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超大国・中国とどのように共存していくか?―これは目下、外交政策上で最も重要な問題となった。中国が経済発展を遂げても現状は何ら変わることはないだろうとは、なんて愚かな考えだったのだろうか。中国が日本を超えて世界第二の経済大国となるに至り、中国が成し遂げた大いなる成長と経済的実力、それに伴って現れた政治的・戦略的影響力は、過去1年であまりにも顕著になった。

中国はこれからアジア全体を主導するようになるのだろうか?そうだとしたら、これは我々にとって非常に危険である。もし中国がこうした動きに出れば、他国は手を取り合って中国に対抗することとなろう。しかし、その代価は驚異的だ。人口大国であり、巨大な経済を握る中国は恐ろしいライバルであり、米国から見ても、かつて冷戦時代のソ連を超え、目下の最大のライバルにまで成長した。したがって、アジア・米国・豪州が中国抑制に動くことは非常にリスキーであり、また、中国を抑制できるというのは一方的な見方に過ぎない。むしろ、中国がアジア全体を掌握しようとする前に、説得して思いとどませなければならない。

平和を重視し、米国による覇権を受け入れ、米国より一歩下がって二番手に甘んじる中国が、いつまでその役割を演じ続けるか。他国が抑えつけるほど中国の反発は強まるだろうから、各国が譲歩しあうのが、アジアの未来と平和を守る唯一の方法だろう。従来のように米国1国がアジアの主導権を握るのではなく、重役を引き続き担いつつも、中国にも役割を分散させる。重要なのは、中国にどの部分を任せ、どの部分を任せてはならないかという判断だ。

オーストラリアがアジアにおける平和な1世紀を過ごすために、米国はどう中国に対峙するのか?我々の首脳陣はこれについて米国と討論しなければならない。米国が何においても闇雲に中国と対抗すべきと考える人にはわからないかもしれないが、今は昔とは違う。一歩やりかたを誤れば大きな災いが降りかかる時代なのだ。(翻訳・編集/愛玉)

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