2011年1月17日、英フィナンシャル・タイムズ紙は、中国では内陸部も含めた無数の小都市で消費拡大が期待できると報じた。北京や上海ではすでに新たな消費は期待できないかもしれない。18日付で環球網が伝えた。

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スイス大手金融クレディ・スイスによる最新の調査によれば、名前も聞いたことがないような中国の小規模都市で消費の気運が高まっている。消費者は自身の収入に対して一層の楽観的な見方を示しており、自家用車やオートバイ、不動産などの大型消費を予定している人が多数存在するという。大都市圏での不動産バブルを目撃して住宅購入を急ぐ人も多いと見られる。

多くの小都市住民が、2012年には給与水準が引き上げられることを予想している。例えば湖北省襄樊市では、調査を受けた人の40％が今後12か月以内に給与が少なくとも10％は上がる見込みだとしているが、上海市ではわずか11％にとどまっている。

貯蓄率でも小都市住民は大都市よりも高く、ブラジルやインドネシアなど他の新興経済体と比べても中国の小都市は貯蓄率がきわめて高い。

アンタスポーツ(安踏体育用品)―国外にはほとんど名を知られていないスポーツ用品の国産ブランドだが、米プロバスケリーグNBAボストン・セルティックスのケビン・ガーネット選手を広告塔に起用し、中国の中小都市に7000店舗以上を出店、こうした後進都市ではアディダス以上に支持を得ている。英ファッションブランドのバーバリーが近く、湖南省長沙市に路面店を出店するというが、その決断にも納得がいくというものだ。小都市への進出は、早ければ早いほど成功するだろう。（翻訳・編集/岡田）