<旧正月>“贈り物恐怖症”に悩む人が増加―中国

Record China    2011年2月3日(木) 19時1分

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1日、ビジネスや人間関係をスムーズにするための贈り物をするに当たって、中国では祝祭日が格好の理由にされているという。中国紙・人民日報は、旧正月という年間最大の祝日が近づくにつれて、“贈り物恐怖症”に悩む人が増加していると報じた。写真は中国のお年玉袋。

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2011年2月1日、ビジネスや人間関係をスムーズにするための贈り物やプレゼントをするに当たって、中国では祝祭日などが格好の理由にされているという。中国紙・人民日報は、春節(旧正月)という年間最大の祝日が近づくにつれて、“贈り物恐怖症”に悩む人たちが増加していると報じた。

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中国では、祝祭日や記念日に贈答物をやり取りすることが習慣になりつつあるという。ただし贈る側は様々な思いをめぐらし、悩むことになる。どれくらいの価格の物を送るか、高価過ぎれば受け取ってもらえないかもしれないし、安すぎては贈る効果がないし。誰に贈って、誰には贈らないかも悩みどころ。このため、本来は心身ともにリフレッシュすべき祝祭日に、かえって「贈り物恐怖症」に悩まされる人が増加している。

雑誌「環球」と国内大手ポータルサイト「捜狐(SOHU)」がこのほど共同で行った贈り物に関する調査によると、回答者3万5868人のうち、74.57%が「贈答物はある種の負担になっているが、贈らないわけにはいかない」と答えている。

贈り物をする目的に関しては、53.72%が「感謝の気持ちの表現、又はなにか頼みごとがあって」と回答し、「贈り物を送ったことがない」はわずか5.71%に過ぎなかった。

ある公務員は「ほとんどの同僚が上司に贈り物をするのが当たり前になっているため、上司は贈り主ではなく、贈り物をしなかった人が印象に残るような状態になっている」と語り、「行き過ぎや負担増を防止するため、贈り物の金額などについては同僚同士、内々に決めている」と明かす。

事実、一部の企業や官庁では、上司に贈り物をしなかったために“左遷”させられたり、仕事で便宜を図るための“リクエスト”や“プレゼント”が原因で、贈収賄罪などに問われるケースも増加しているという。

記事は、「贈り物の授受は腐敗の温床になる」と指摘した。「片方の手のひらだけでは音は鳴らない」との俗語を引用し、贈る側と受け取る側があって初めて授受が成立するとした上で、こうした習慣が定着しないよう注意を呼びかけている。(翻訳・編集/HA)

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