残酷な手段で「物ごい」を“育成”する村、21世紀の今も―中国安徽省

Record China    2011年2月9日(水) 11時50分

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7日、「新聞晩高峰」は、安徽省阜陽市太和県宮小村周辺に、誘拐された子どもを集め物ごいを強要する大規模な拠点があると報じた。写真は2010年10月、河南省鄭州市。行方不明の子どもを探す親たちが写真を貼りだした。その数は2000枚以上に及ぶ。

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2011年2月7日、ラジオ局・中国之声の番組「新聞晩高峰」は、安徽省阜陽市太和県宮小村周辺に、誘拐された子どもを集め物ごいを強要する大規模な拠点があると報じた。以下はその抄訳。

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この地が「物ごい」の拠点になったのは十数年前のこと。1人の障害者が物ごいで裕福になったことがきっかけだった。周囲の村人たちは物ごいこそ貧困を脱出する道だとばかりにこぞって物ごいをするようになった。

しかし健常者ではなかなかお金をもらうことができない。そこで他地域から障害を持つ子どもを連れてきては、一緒に物ごいの旅に出るようになったという。子どもたちは中国各地から集められる。

まずは半月から1カ月もの間、物ごいとしての訓練を受ける。鎖につながれ、言うことを聞かなければ暴力を振るわれるなどの残酷な扱いを受けるという。同情を引くよう、顔や手足を刃物で傷つけられたり、硫酸をかけられることもあるという。

現地政府幹部は「すでに物ごいはほぼなくなった」と話しているが、実際は逆に増加している。宮小村ばかりか付近の地域にまで物ごいは広まりつつある。中には物ごいで富をつかみ、村政府の幹部になった者もいる。

また上前をはねる業者と子どもたちの関係も微妙に変化している。最初は誘拐されたりかどわかされて物ごいを始めた子どもたちが、次第に経験を積んでいくと、業者と交渉しより多くの分け前を得るようになるケースもあるほか、大人になった後自ら業者になり、被害者から加害者へと変わるケースもあるという。(翻訳・編集/KT)

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