世界はリーダー不在の「Gゼロ」時代に突入、中国が担うべき役割とは?―米華字メディア

Record China    2011年2月15日(火) 8時59分

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11日、米華字ニュースサイトは「G20?G2?それとも世界が協調性を失ったG0(ゼロ)の時代?」と題した記事を掲載した。写真は09年3月、G20の開催に合わせ、北京で開かれたG20首脳の肖像画展。

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2011年2月11日、米華字ニュースサイト・多維新聞は「G20?G2?それとも世界が協調性を失ったG0(ゼロ)の時代?」と題した記事を掲載した。以下はその概要。

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世界は「Gゼロ」時代に足を踏み入れた。「Gゼロ」時代とは全く新しい概念で、リーダーのいない「不確かさ」に満ちた世界のことをいう。金融危機の後、米国、欧州、日本の経済は深刻な不況に陥り、彼らは「世界のリーダー」という重荷を下したいと考えた。だが、代わりに背負ってくれる国はない。中国、インド、ロシア、ブラジルのBRICs4カ国は米国のように「世界の警察」という役割には全く興味がないようだ。

米コンサルティング会社ユーラシア・グループのイアン・ブレマー代表は、今年初めの電話会議で「我々はこの新たな経済秩序を『Gゼロ』と呼ぶ。『リーダー不在』という意味だ」と言った。「米国が復活する」という人や「世界の中心は中国だ」という人もいるが、いずれの説も間違いだと否定している。

新興国は1人当たりの平均所得は低く、政局も不安定で、世界のリーダー役を担うだけの実力も意欲も持ち合わせていない。一方、かつて自由市場のシステムを築き上げた欧州連合(EU)や米国は重傷を負い、他のことまで手が回らなくなった。世界を席巻した経済危機は各国の協力体制を強化させたのではなく、「Gゼロ」状態を加速させたのである。

中国の台頭も「Gゼロ」時代が形成された原因の1つかもしれない。2008年から4回開催されたG20では、新興国の代表として中国の存在感が際立っていた。中国は過去1年、欧州諸国を債務危機から救うという役割も果たしている。だが、中国国内では「発展途上国が先進国の問題を解決してあげるのはおかしい」との批判が噴出している。

国際社会の一員である以上、出来る限りのことをするのは当然のこと。だが、中国は発展途上国だ。出来る範囲は限られている。先進国と同等の義務を負うよう求めるべきではないだろう。(翻訳・編集/NN)

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