中華帝国が再び世界の中心に?その裏の不安と脅威を中国は自覚している―仏メディア

Record China    2011年2月24日(木) 12時27分

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11年2月、仏ラジオ局が「中華帝国が再び世界の中心に」と題したコラムを紹介した。中国の急激な発展と成長の裏には「(経済モデルの)過渡期、転換」といった問題が潜んでいるとしている。写真は10年3月、従業員ストのため閑散としている広東省の縫製工場。

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2011年2月22日付の中国国営・新華社通信によると、仏ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)電子版は、「中華帝国が再び世界の中心に」と題したコラムを紹介した。フランス時事週刊誌記者が執筆したもので、「中国は世界第2に経済大国にはなったが、これは欧米の落日をそのまま意味するものではない」としたもの。以下はその抄訳。

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欧米がかつて上から見下すような視線で「世界の工場」と形容した中国は、08年の金融危機後、世界の経済をけん引する地位にまで上り詰めた。やがて、チャイナ・スタンダードが世界を席巻し、中国は世界最大の経済大国となるだろう。

しかし、この急激な発展と成長の裏には「(経済モデルの)過渡期、転換」といった問題が潜んでおり、不安と脅威が隠れていることは彼ら自身、口には出さないものの重々に了解している点である。政治体制と経済システムの共存に多くの予測不能な可能性が想定される中、現在の中国には、さらなる成長にとって不可欠な謙虚さが欠けているようだ。“平和的台頭”を逐一強調する中国であるが、歴史上の前例を見てわかる通り、世界のリーダーとなる国家が、かつて“平和的に”その地位に上り詰めた例は非常に少ないのだ。

労働者によるスト、株式市場の暴落、年々激しさを増す黄砂、低コストな労働力と輸出に依存した経済構造の衰退…いずれをとっても、中国の成長を妨げるには至らず、その発展のスピードは緩まるにしても、前進の歩みが止まることは、今後数十年間はないだろう。しかし、創造力を備えた新進産業の成長や、内需拡大に困難を抱えている点は事実。もしも中国が先進国家の仲間入りを果たしたいならば、これらを打開しなければならない。すなわち、低コスト産業から高テクノロジー産業へ、コピー産業からイノベーション産業へ、生産業からサービス業へ、対外輸出依存から国内市場開拓へ、量から質へ、社会革命を遂げなければならないということである。(翻訳・編集/愛玉)

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