2011年2月24日、中国紙・環球時報によると、カナダのローレンス・キャノン外相が先日の訪米中、「複数の中国人犯罪者がカナダへ逃亡している」という問題についてコメントした。対中関係の重要性を考慮すると、「そうした逃亡犯の身柄は中国側に引き渡すべきだ」とし、「早ければ早いほど良い」と指摘した。

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仏AFP通信が23日に伝えたところでは、キャノン外相はニューヨークで現地メディアの取材に対し、「カナダは中国との間で犯罪人引渡し条約を結んでいないため、本来ならばカナダ国内に逃亡した中国人犯罪者は国内法に基づいて処理することになる」と説明したうえ、カナダは中国外相に対してすでに「中国人逃亡犯は可能な限り最終的に中国に引き渡すことを保証し、正義の制裁を受けさせるよう努力する」ことを承諾したという。

中国は欧米各国に対し、汚職や詐欺罪などで中国から逃亡してきた犯罪者をかくまわないよう圧力をかけている。今年2月初旬にも、04年からカナダに逃亡していた詐欺犯・曾漢林（ズン・ハンリン）の身柄が中国側へ引き渡されたばかり。（翻訳・編集/岡田）