2011年3月8日、複数の韓国メディアによると、同国の上海領事館の元領事3人が中国人女性と「不適切な関係」を持ち、機密情報を漏えいしていたとして、韓国政府の首相室が調査を開始した。李明博（イ・ミョンバク）大統領の携帯電話番号も流出していた。9日付で環球時報が伝えた。

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韓国紙・東亜日報によると、この中国人女性（33）は夫が韓国人。結婚10年になり娘も1人いる。この夫が昨年末、妻の不倫を疑い持ち物などを調べたところ、元領事らと親密な様子で写っている写真や韓国の有力者200人以上の携帯電話番号など機密情報がパソコンに保存されているのを発見した。その中には李大統領のほか、大統領夫人、大統領の兄などの番号も含まれていた。

また、韓国・聯合ニュースによると、夫が発見した写真の中には2月3日に離任した金正基（キム・ジョンギ）元上海総領事との写真も含まれていた。金元総領事は女性と知り合いであったことは認めたが、不適切な関係については否認。「女性の韓国人夫が何者なのか。発言の信ぴょう性が疑われる」と強気の姿勢を見せた。

スキャンダルが発覚したのは昨年11月で、3人はその後、「健康上の理由」や「上海生活に馴染めなかった」ことを理由に韓国に戻されたという。だが、ビザ発給を担当していた元領事は規則を破ってまでこの女性にビザを発給していたことから、不適切な関係があったことは間違いないとみられている。（翻訳・編集/NN）