Record China 2011年3月18日(金) 19時58分
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18日、地震の取材のため13日に来日した香港フェニックステレビの女性記者、秦楓氏が「東京での48時間」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は16日早朝、山東省青島市政府が市民向けに流した「放射能漏れの影響はない」としたショートメール。
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2011年3月18日、東日本大震災から2日後の13日、取材のため来日した香港フェニックステレビの女性記者、秦楓(チン・フォン)氏が「東京での48時間」と題した記事を中国のブログサイト・新浪博客に掲載した。以下はその内容。
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筆者は13日午前9時40分、北京の人民大会堂を取材中、突然東京行きを命じられた。米軍用の放射能防護服と片道航空券を手にたった1人、放射能汚染が心配で外に出られない東京の同僚たちを救うため、飛び立った。
そこで見たのは、一部の親日記者たちが報じたような「日本政府の素晴らしい対応」ではなかった。筆者が日本に着いたのは13日晩だったが、14日には福島第1原発3号機が爆発、15日には4号機も爆発し、放射能漏れが始まっている。事態は急速に悪化していた。
驚いたのは菅直人首相や各大臣が東京で会議に明け暮れていたこと。これが中国ならとっくに指導者が被災地入りしているはずだ。日本の首相はなぜ現地で陣頭指揮をとろうとしない?福島第1原発1、2、3、4号機と爆発が相次いでいるのになぜ、ただ手をこまねいているだけなのか?
海外メディアが基準値の100倍の放射能が検出されたと言っているのに、ラジオは「人体への影響はない」の一点張り。自衛隊の救助活動もお粗末で、四川大地震の時の人民解放軍のような機敏さは感じられなかった。国民から「もっと強い軍隊を作れ」との声が上がったが、上手い口実ができたものだ。
唯一、称賛に値するのは日本国民の落ち着いた行動。自衛隊がきっちり警備していたわけでもないのにパニックなどは起きず、燃料不足の東京の街を黙々と自転車で通勤する人の姿が見えた。こうしたことからも、日本人の国民性の高さが良く分かる。
日本政府がたった今、福島原発周辺の放射能レベルが下がっていると発表したが、全く信じられない。中国政府が日中友好をアピールしたいのは理解できるが、今急いでやらなければならないのは、救助隊や医療チームを日本に派遣することではなく、放射能漏れの中国への影響を把握することだ。
中国人は地震や津波、放射能漏れに関する知識が全くない。筆者自身も13日晩に震度6以上の余震を体験したが、トイレに逃げ込む以外、何をすれば良いのか全く分からなかった。中国政府は直ちにいざという時の知識を国民向けに発信すべきではないだろうか。(翻訳・編集/NN)
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