電子商取引業界で激しい人材争奪戦、今後10年で200万人の不足―中国

Record China    2011年3月22日(火) 15時40分

拡大

21日、中国の電子商取引企業が前代未聞の人材争奪戦を展開している。特に勢い盛んなのがB2C企業だ。写真は第3者決済サービスの決済画面。

(1 / 4 枚)

2011年3月21日、中国の電子商取引企業が前代未聞の人材争奪戦を展開している。特に勢い盛んなのがB2C企業。中国のメンズファッション通販サイト「Masa Maso」も600人の増員を発表、争奪戦への参加を声高に表明した。同社の張樹略(ジャン・シューリュエ)董事長によると、同社の今年の売上目標は5〜7億元(約61億〜86億円)。業績拡大に伴い、デザインや商品開発、サービス&サポートなどの部門で人員を補充したい考えだ。

その他の写真

中国の消費者はこれまで、海外の有名ブランドが中国工場で生産していながら、本国の数倍もの値段で販売することに強い不満を抱いていた。こうした状況を受け、「Masa Maso」はイタリアの高級ブランド、ジョルジオ・アルマーニ並みの質の高い製品を低価格で提供し、急成長を遂げた。まだ設立3年と若い会社ながら、中国の中産〜上流階級たちの圧倒的な支持を受けている。

中国メディアは、業界では今のところ20万人の人材が不足していると報じている。大手市場調査会社アイリサーチによると、今後10年で計200万人以上の人材が不足するとの調査結果を発表している。昨年末にはポータルサイト最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス)と米グルーポンの合弁会社が設立したクーポン共同購入サイト「高朋網(gaopeng.com)」が1000人の募集をかけている。

中国の二大電子商取引企業、淘宝(タオバオ)と京東商城も今年、それぞれ3000人を採用する予定だ。カジュアル衣料の通販最大手、VANCLは今年末までに従業員数を2万人に増やす計画を発表。さらにフランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトンを買収すると息巻いている。一方、バッグの通販大手「麦包包」はCoach(コーチ)の前経営幹部であるウォルター・ブレナン氏を引き入れることに成功している。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携