大発見は真っ赤なウソ?!「世界最古のチーターの化石」にニセモノ疑惑―中国

Record China    2011年3月22日(火) 14時41分

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2009年初頭に発表された「世界最古のチーターの化石」。甘粛省で発見されたチーターの頭骨の化石は北アメリカ起源説をくつがえす大発見として注目された。しかし現在、化石は寄せ集めで作られたニセモノの可能性が浮上している。資料写真。

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2011年3月21日、現代快報によると、2009年初頭に「世界最古のチーターの化石」として発表された甘粛省で発見されたチーターの頭骨の化石は北アメリカ起源説をくつがえす大発見として注目されたが、その化石が寄せ集めで作られたニセモノである可能性が浮上している。

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問題の化石は全長約18cmの頭骨の化石。250万年以上前のものと鑑定された。北アメリカで発見された化石とほぼ同時期のものであり、北アメリカ起源説を揺るがす重要な証拠として注目された。

この大発見に疑念を抱いたのが古脊椎動物学者の●涛(デン・タオ、●は登におおざと)氏。発表論文のコメントを依頼されたデン氏は不可解な点を確かめるべく、発見者である上海科学技術博物館の黄驥(ホアン・ジー)氏に化石を見せるよう申し込んだが、「博物館の宝であり、上司の許可がなければ見せられない」と拒否された。

しかし、論文に掲載された写真からも問題点ははっきりしているという。化石はチーターの特徴を欠くばかりか、継ぎ合わせたような後があり、他の肉食獣の化石を継ぎ合わせた可能性が高いとデン氏は指摘している。

デン氏の指摘を受けた黄氏は、化石が石こうで修復されていることを認めたが、化石を発掘・販売した業者が行ったものだと反論。高値で化石を販売しようとする業者がよくやることだが、「世界最古のチーターの化石」の重要性は変わらないと主張し、「疑念を持つ人は化石を見に来てほしい」と訴えた。(翻訳・編集/KT)

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