2011年3月21日、日本製粉ミルクが香港に荷揚げされ、旺角（モンコック）の日本製粉ミルク専門店では100人以上が開店前から列を作った。22日付大公報の報道を中国新聞網が伝えた。

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同店では粉ミルクの購入を1人1箱（8缶入り）に制限。販売価格は30％以上値上がりしている。同店の開店時刻は午前11時だが、明け方5時頃から並ぶ人々もおり、ピーク時には100人以上が並ぶなか、同店は午前10時から店員と警備員を動員して秩序維持にあたった。購入にはID番号の記入が必要で、中には2箱以上買うために早朝から姑や子供といっしょに並ぶ母親も見られた。

香港では日本製粉ミルクは軒並み値上がり。200香港ドル（約2080円）だった森永の粉ミルクは265ドル（約2755円）になった。香港の消費者センターには日本製粉ミルクをめぐる苦情が100件近く寄せられているが、その多くは値上げに対するものだという。120香港ドルから250香港ドルと2倍以上に値上げされた粉ミルクもあり、香港当局は消費者に買い占めを控えるよう呼びかけるとともに、各企業にも便乗値上げの自粛を求めている。（翻訳・編集/津野尾）