中国の製造業はまだ成長過程、産業構造高度化論は“脱製造業”を意味しない―専門家

Record China    2011年3月30日(水) 22時17分

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29日、経済の専門家として知られる龍永図氏が「中国の製造業はまだ成長過程の新興産業だ」と指摘し、「自ら最大の武器を捨てるべきではない」と話した。写真は福建省の靴工場。

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2011年3月29日、新華網によれば、ボアオ・アジア・フォーラムの元事務局長で経済の専門家として知られる龍永図(ロン・ヨントゥ)氏が、広東省佛山市で行われた「中国製造・佛山フォーラム」の席で、「中国の製造業はまだ成長過程の新興産業だ」と指摘した。

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龍氏は、中国の製造業について「その構造転換と高度化が近年盛んに謳われているが、これは製造業を放棄することではない。さらなる活性化を図るためだ」とし、「自ら国家最大の武器を捨てるようなことをすべきではない」と指摘。製造業は中国の経済成長の基礎であるとともに、国際競争に加わることの出来る得意分野だとした。世界の実需が高い産業であれば、既存の産業も成長産業であり続けることができる。08年の世界的金融危機後も、中国製のアパレル製品を中心にマイナス成長が現れなかったのはそのためだとしている。

また、2010年にEUが調査を行うなど、中国製の陶磁器製品が過去最大規模の反ダンピングの対象となっているが、「反ダンピングはそれほど懸念するほどでもない」とし、「5年耐えれば、反ダンピング条項は失効するからだ」と指摘した。各業界とも、品質を高め、国際化を続けることで反ダンピングの対象となる確率も下がり、勝算も上がるはずだと話したという。(翻訳・編集/岡田)

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