微妙!平和大使パンダの名前にも中国政府の政治的メッセージ―SP紙

Record China    2011年3月30日(水) 12時55分

拡大

25日、シンガポール紙は「ジャイアントパンダの名前にはどんな意味が含まれている?」と題した記事を掲載した。写真は昨年5月、浙江省温嶺のパンダ館で遊ぶオリンピックパンダの「福娃」「歓歓」「淘淘」。

(1 / 4 枚)

2011年3月25日、シンガポール紙ストレーツ・タイムズは「ジャイアントパンダの名前にはどんな意味が含まれている?」と題した記事を掲載した。29日付で新華網が伝えた。以下はその内容。

その他の写真

上野動物園のジャイアントパンダ「リーリー(力力)」と「シンシン(真真)」が4月1日に公開されることが決まったばかりだが、シンガポールにも来年、「凱凱(カイカイ)」と「嘉嘉(ジアジア)」という名前のパンダがやって来る予定となっている。

その可愛らしい名前を聞くだけで、笹を食べる愛くるしいパンダの姿が浮かんでくるが、この中国で最も優秀な平和大使の名前には中国政府の政治的なメッセージが微妙に反映されている。

その代表格と言えるのが、2008年に台湾に贈られたつがいの「団団(トゥアントゥアン)」と「圓圓(ユエンユエン)」だ。2頭の名前をつなげると「団圓」(離散した家族が再び1つになる)という意味になり、中国政府の「中台統一」の願いが込められていることは明らか。これは台湾独立派の議員らから激しい反発があったが、親中派の馬英九(マー・インジウ)総統は受け入れた。

1999年、香港が中国に返還されてから2年後に贈られたつがいのパンダの名前は「安安(アンアン)」と「佳佳(ジアジア)」。これは「佳(ジア)」と「家(ジア)」が同じ読みであることから、「安家」(定住する)という意味だろう。

シンガポールとの国交樹立20周年を記念して贈られるパンダの名前は「凱凱」と「嘉嘉」だが、これも「嘉(ジア)」と「家」、さらにシンガポール(中国語で「新加坡」)の「加(ジア)」にも通じる。「凱」はシンガポールでは良く見る中国名で、凱旋という意味がある。

パンダはどの国に行っても、中国名またはこの動物が中国のものだとすぐに分かるような名前を付けなければならないという決まりがある。それは外国で生まれたパンダも同じで、2003年に米国で生まれたパンダには「美生」(米国生まれ)という名前が付けられた。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携