食肉用家畜飼料に添加の「痩肉精」問題、欧州サッカー界にも影響―中国メディア

Record China    2011年4月12日(火) 6時5分

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11日、中国では家畜飼料としては違法薬物の「痩肉精」が使用された食肉の流通が問題視されているが、これが欧州のサッカー界にまで波及しているという。写真は中国江蘇省南通市の食肉処理場で行われているブタの尿検査。

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2011年4月11日、中国では今年3月中旬ごろから、家畜飼料としては違法薬物の「痩肉精」が使用された食肉の流通が問題視されているが、これが欧州のサッカー界にまで波及していると、中国大手ポータル・テンセント(騰訊)が報じた。

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「痩肉精」は正式には塩酸クレンブテロールと呼ばれるもので、これを添加した飼料を家畜に与えると、赤身肉が増えることから各国で使用されたことがあった。現在では、人体に影響があるとして欧州や米国などをはじめ、中国でも使用が禁止されている。しかし、現状としては悪徳業者が依然としてこのような飼料を使っており、今年3月にメディアがそれを報じると、大きな社会問題となっていた。

この「痩肉精」で育った家畜の肉を食すると、アスリートは薬物テストで不合格となる恐れがあるようだ。一種の神経興奮剤として認識されるため、サッカー界などでは警戒を強めている。ドイツの反ドーピング機関NADAは、今年6〜7月にメキシコで開催されるFIFA U-17ワールドカップ2011に参加する自国の選手らに対して、「現地での食事に注意せよ。とくに豚肉の食用を控え、タンパク源は別の食品から摂取するように」との警告を出している。実はメキシコは中国と同様、こうした食肉の流通が過去に社会問題となっており、07年には200人の食中毒者を出す事件も発生している。

同様に、NADAは中国への遠征試合に参加する機会のある選手にも、同様の警告を発している。今夏も、アジア各国では欧州からの選手を招へいしたチャリティーマッチや親善試合が予定されているが、記事ではこうした日程に影響がないかどうかを懸念している。(翻訳・編集/愛玉)

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