<続報>空港で留学生息子が母親を刺す、「原因は中国式子育て」と物議―中国

Record China    2011年4月13日(水) 19時52分

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13日、上海に一時帰国した日本留学中の中国人留学生が空港で出迎えた母親をナイフで刺し、重傷を負わせた事件で、息子を溺愛した末に犯罪者にしてしまった母親の「中国式子育て」が物議を醸している。写真は南京の親子。

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2011年4月13日、上海に一時帰国した日本留学中の中国人留学生が空港で出迎えた母親をナイフで刺し、重傷を負わせた事件で、息子を溺愛した末に犯罪者にしてしまった母親の「中国式子育て」が物議を醸している。中国新聞網が伝えた。

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空港に出迎えた母親(51)を刺した汪(ワン、25)は、日本での5年間の留学費用をすべて母親からの仕送りに頼っていた。母親の月収は約7000元(約9万円)。息子の学費と生活費を捻出するのは容易ではない。それでも母親は息子に苦労させたくない一心で親戚や友人に借金を繰り返していた。

1日晩、一時帰国してきた汪は開口一番、3月に送った2万元(約26万円)の仕送りが「足りない」と激怒。母親が「どうしても工面できなかった」と釈明したものの聞き入れず、ついには口論に。カッとなった汪は預け荷物のバッグから果物ナイフを取り出し、母親を刺した。母親は一命を取り留めたものの、胃などが破裂するほどの重傷。

それでも母親は「息子を変えたのは日本」「あの子は良い子。私は息子を怒っていない」「息子を刑務所に入れたくない」などと息子を弁護する。息子を小さい頃から溺愛し、欲しいものは何でも与えてきた母親。以前から親戚の間でも汪のわがままぶりが問題視されていた。

事件で注目されたのが、この母親の典型的な「中国式子育て」だ。成績重視で子どもの健全な人格形成を軽視してきた中国の学校教育の責任も大きいとの指摘も上がっている。民族教育ばかりに力を注ぎ、個人としての責任感や自立心は教えない。頭でっかちで精神的に未熟なままなので、他人を思いやる気持ちも育たず人間関係も上手く築けない。

家庭でも、子どもが勉強に専念できる環境を与えることに親は全精神を傾ける。家事の手伝いなどもってのほか。正しい生活習慣を身につけさせる、やって良いこと悪いことの区別をつけさせる、ルールを守らせるなどの「躾」を施すことは二の次だ。一人っ子が多いため、溺愛する親も珍しくない。

こうした環境で育った子どもが成長し、海外留学して初めて社会の厳しさに直面する。自分で考え、解決する力を持たない彼らの精神的な挫折は計り知れない。警察は今、汪の精神鑑定の準備を進めているという。(翻訳・編集/NN)

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